あらすじ
【獣人世界+微群像劇+修羅場+男たちの競争】
星間獣人世界において、トラブルメーカーで無能と蔑まれる「偽物の令嬢」に転生した星野千夏。周囲から見放され、追放の末に餓死するという自身の結末を知った彼女は、早々に運命へ抗うことを決意した。
本物の令嬢が帰還するまで、残された時間はあと2年。 それならば今のうちに、人材を集め、資金を蓄え、有力者の庇護を得るしかない。
物語のメインヒーローたちを奪う危険は避け、ヒロインの手駒として見捨てられ、利用され、踏みにじられる運命にあった「当て馬」の青年たちを、彼女はすべて引き受けることにした。
奴隷市場へ落とされ、檻の 中で瀕死の状態にあった狼族の少年・黒木蒼真。
家族の虐待で心を病み、顔の傷と抑うつに苦しむ天才治療師・藤原蒼汰。
ヒロインの金づるにされ、一族の駒として扱われていた狐族の青年・神崎拓海。
さらには、瞳に憎しみを宿す連邦の捨て駒や、自由奔放な宇宙海賊の頭首までを次々と保護していく。
ただヒロインの陰で不遇な扱いを受ける彼らを救い出しただけのはずが、なぜか彼らは皆、彼女に深く執着するようになってしまう。
そればかりか、冷酷で威圧的な養子の長兄・星野凛太朗でさえ、彼女へ向ける視線が次第に熱を帯び始めていた。
かつての彼女は「Cランクの無能な雌」「皇室の恥」と嘲笑されていた。
しかし、彼女が二度目の覚醒を経て帝国唯一の「SSSランクの雌」となったことで事態は一変する。戦場での精神安定化、宇宙海賊の再編と吸収、連邦との国交樹立を成し遂げ、彼女は帝国の命運を一身に握る存在へと成長した。
やがて、本物の令嬢がシステムを伴って帰還を果たす。しかし、ヒロインが目を付けた雄たちは皆、かつて無能と呼ばれた千夏の傍にいる獣人の夫たちには遠く及ばず、 彼らの心を奪うことなど到底不可能だった。
自ら拾い集めた獣人の夫たちにきつく抱きしめられながら、星野千夏は腰をさすり、深くため息をつく。「助けて、さすがに身が持たないわ!」
章一覧
全113章
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