あらすじ
藤原美月が西園寺颯真を10年間愛し続けていたことは、誰も知らない秘密だった。
対して、西園寺颯真の心に忘れられない女性がいることは、誰もが知る事実であった。
3年前、実家である藤原家の財政危機を救うため、美月は利益との交換条件として西園寺家へと嫁いだ。
しかし、名ばかりの妻として過ごした3年間は、彼女の颯真に対する愛情を完全にすり減らしてしまった。
そしてついに、彼の想い人が戻ってくるという知らせを耳にした時、美月は離婚を切り出す。
離婚後、美月はもう彼を歯牙にもかけない。
一方で、激しい後悔に苛まれたのは颯真の方だった。彼女の行く先々でその姿を追い求め、彼は懇願する。
「美月、俺のそばに戻ってきてくれ」
だが、すべてはもう遅すぎた。
章一覧
全122章
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