あらすじ
婚礼当日、彼は私を捨てて“本命”を追った
電話をかけると、いつもは優しかった彼が初めて苛立ちを露わにした。「たかが結婚式だろ。帰ったら埋め合わせるから」
その瞬間、私は完全に心が冷えきってしまった。そして、婚約解消を申し出た。
彼はそれをただの駆け引きだと思い込んだ。友人に諭されても、こう言い切った。「大丈夫だよ。機嫌が直れば、また向こうから戻ってくるさ」
……そう信じて疑わなかった彼の前に現れたのは、北城の御曹司がSNSに投稿した、私たちの結婚証の写真だった。
彼は突然、取り乱したように私の家のドアを叩きに来た。
扉が開いた瞬間、目の前の男を見て、一瞬だけ動きを止める彼。
そのとき、私はその男の背後から、まだ頬に熱を残したまま顔を出し、穏やかに問いかけた。「甥っ子くん、こんな時間に叔母さんに何の用かしら?」
章一覧
全20章
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