あらすじ
不妊治療の末, ようやく授かった小さな命.
夫にサプライズで伝えようと, 手作り弁当を持って彼のホテルへ向かったのが間違いだった.
ロビーで私を阻んだのは, 夫に恋い焦がれるVIP総支配人の女.
彼女は私を「社長を狙うストーカー」と決めつけ, 部下たちと共に私を会議室へ引きずり込んだ.
「社長に近づく汚い女は, 私が教育してやるわ! 」
熱々の味噌汁を頭からかけられ, 激辛の麻婆豆腐を口にねじ込まれる.
ハイヒールで指の骨を砕かれ, ハサミで服を切り裂かれた.
私が「お腹の赤ちゃんだけは」と泣き叫んでも, 彼女は嘲笑いながら私の腹部を蹴り上げた.
足元に広がる鮮血.
薄れゆく意識の中で, 駆けつけた夫の声が聞こえたが, 彼はあの女の嘘を信じかけていた.
流産. そして子宮への甚大なダメージによる永久不妊.
真実を知った夫は狂ったように加害者たちを制裁し, 血まみれになって私に許しを乞うた.
けれど, もう遅い.
私の心は, あの日死んだ赤ちゃんと共に冷え切ってしまったのだから.
章一覧
全10章
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