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リラの視点:

翌日の正午、私は屋敷に戻った。太陽は高く、家は静まり返っていた。静かすぎた。

玄関ホールで海斗が私を見つけた。普段は穏やかな権威の仮面をかぶっている彼の顔は、彼が心配だと私に信じさせたい何かで引きつっていた。

「リラ!どこにいたんだ?一晩中リンクしていたんだぞ」

彼の声には、アルファ・コマンドの一歩手前の、低く唸るような響きがあった。弱い狼には抗えない力、服従を要求する振動。かつては私の胸をときめかせたその響きが、今ではただ肌を粟立たせるだけだった。

「シズネ様とご一緒でした」

私は平坦な声で言った。

「古い文献について話していました。心が疲れすぎて、リンクには応じられませんでした」

息子のソラが階段の上に現れた。海斗の顔をそのまま小さくしたような彼の顔は、嫌悪に歪んでいた。

「帰ってくるべきじゃなかったんだ!」

彼はそう吐き捨てた。

「あんたがいなくても、俺たちは平気だったんだ!」

海斗の表情が揺らいだ。

「ソラ、もうやめなさい。彼女はお前の母親だ」

「違う!」

彼は叫び、踵を返して自分の部屋に駆け込んでいった。

海斗は私に向き直り、その顔つきは深く、手慣れた愛情の表情に和らいだ。

「まだ子供なんだ、リラ。分かっていないだけだ。混乱しているんだ」

彼は私を私たちの寝室へ、私の寝室へと導いた。空気は珍しい薬草と魔法のオイルの香りで満ちていた。部屋はそれらで溢れていた――私の「帰還の日」のための贈り物だ。彼はきらめく霊薬や輝く石が載ったテーブルを指さした。

「決して諦めなかった」

彼は感情のこもった声で言った。

「禁じられた森へ旅をし、あそこにあるサンペタルの花を手に入れるためにキメラと戦った。この傷が見えるか?」

彼は前腕にある長く白い傷跡を見せた。

「その爪痕だ。すべてお前のために」

私はテーブルに目を走らせた。視線は、薬草の中に埋もれるように置かれた小さなベルベットの箱に留まった。箱は開いており、一対のムーンストーンのイヤリングが見えた。美しい。そして、セリナの安っぽい甘い香りがぷんぷんした。彼は彼女のためにこれを買ったのだ。

「燃やしておいて」

私は何の温かみもない声で言った。

彼は一瞬戸惑った後、私の視線を追って箱に目をやった。罪悪感の閃きが彼の顔をよぎった。

「リラ、それは――」

「いらない」

私は彼の言葉を遮った。

「目の前から消して」

彼は素早く箱をひったくり、固く顎を引き締めながらポケットに押し込んだ。私の気を逸らすためか、彼はもっと大きくて豪華な箱を取り出した。

「これはお前のために作らせたんだ」

彼は優しい口調を取り戻して言った。

「一年前に。お前が必ず俺の元に戻ってくると信じていた」

彼が箱を開けると、中には黒い絹の上に置かれた見事なサファイアのネックレスがあった。それは「月の誓い」と呼ばれる、アルファがルナに贈る伝統的な贈り物で、永遠の貞節を象徴するものだ。サファイアはきらめいていたが、私は石を見ていなかった。チェーンの長さを見ていた。私の首には短すぎる。もっと小柄な誰かのために作られたものだ。セリナのような誰かのために。

「私は、あなたの唯一の存在?」

私は静かだがはっきりとした声で尋ねた。

彼はその直接的な問いに虚を突かれたようだった。

「もちろんだ。お前は俺の運命の番。俺の魂の片割れだ」

「アルファ、彼女がお呼びです。緊急だそうです」

一族の戦士の声が、パニックに陥った侵入者のように、私たちのリンクを突き破ってきた。

海斗はびくっとした。彼は私がそれを聞けないと思っている。リンクは彼と彼の戦士だけのプライベートなものだと。しかし、運命の番の間の絆は、たとえ壊れていても、その残響を残す。私にはすべて聞こえる。彼女だと分かっている。

「行かなければ」

彼は私の目を避けて言った。

「一族の用事だ。国境で緊急事態が起きた」

彼は私にキスをしようと身を乗り出したが、私は顔を背けた。彼の唇が私の頬をかすめた。何も感じなかった。

彼が去った後、私はその美しく、嘘つきなネックレスを手に取った。静まり返った家を通り抜け、裏口から出て、一族の焼却炉が燻る森の端まで歩いた。

何の躊躇もなく、私は「月の誓い」を燃え盛る熾火の中に投げ込んだ。炎が銀を舐め、美しいサファイアが煤で黒く変色し、灰の中に消えていくのを、私はただ見つめていた。

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読み進めると物語が続きます。

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  2. 第2章第2章
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