あらすじ
彼女がしてきたことの中で、最も惨めだったのは、彼のために5年間「専属秘書」を務め上げたことだろう。
自分のすべてを捧げ、彼のために自らの輝きを隠し、何事も彼を優先してきた。それなのに、最後に返ってきたのは「結婚することになった」という一言だった。
すっかり意気消沈した彼女は、彼のもとを去り、これからは自分のためだけに生きようと決意する。
キャリアの女王として返り咲き、人生は順風満帆。仕事も絶好調で、言い寄る男性は後を絶たない。
彼は後悔の念に駆られ、男性たちに囲まれる彼女を引き寄せ、こう懇願した。「後悔している。どうか、もう一度チャンスをくれないか?」
彼女は晴れやかな笑顔を浮かべると、SNSにこんな投稿をした——
【元上司の社長様、眉目秀麗、資産家、悪癖なし。特に、結婚相手を一名、高額な結納金を用意してお探しです。ご興味のある方はご連絡ください】
さらには親切心から、元上司の連絡先を各お見合いサイトに登録してあげたのだった。
章一覧
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