あらすじ
私は月収5000万円を稼ぐ脳神経外科医。
自衛隊幹部の夫と、その寄生虫一家全員を養っている。
彼らが破産寸前だった時、5億円の小切手で救ってあげた恩返しに、私は最高の家族旅行を計画した。
行き先はモナコ。プライベートジェットに、チャーターしたヨット。もちろん、費用はすべて私のポケットマネーだ。
旅行前夜、夫がとんでもないことを言い出した。元カノの瑠璃も一緒に行く、と。
あろうことか、夫は私が予約したプライベートジェットの私の席を、すでに彼女に譲ってしまっていた。
私に差し出された新しいチケットは、なんと紛争地域を経由する民間航空機。
「瑠璃は繊細なんだ。君は強いだろ」
夫はそう説明した。
彼の家族もそれに賛成し、私がまるで存在しないかのように、瑠璃に媚びへつらっている。
義妹なんて、瑠璃にこう囁いていた。
「本当のお義姉さんは、瑠璃さんだったらよかったのに」
その夜、私は自分の寝室で信じられない光景を目にした。
私のシルクのナイトガウンを着て、私のベッドに横たわる瑠璃がいた。
私が彼女に掴みかかると、夫は私から瑠璃を守るように、彼女を抱きしめた。
翌朝、私の「素行」への罰として、夫は山のような荷物を車列に積み込むよう命じた。
私は微笑んだ。
「ええ、もちろんよ」
そして私は書斎へ向かい、一本の電話をかけた。
「ええ、大量の汚染物質があるんです」
私は産業廃棄物処理業者に告げた。
「すべて焼却処分してください」
章一覧
全10章
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