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第2章恩知らず

外のこのただならぬ状況では、ますます外に出る勇気など湧いてこない。長年フォローしている、信頼を置く専門家の投稿を目にするまでは。『雨水を集めろ。家にあるすべての容器を使い、雨水を確保しろ。天災はまだ終わらない。状況はさらに悪化する』

私は他のことなど構っていられなくなった。ドアを開け、皆に雨水を集めるよう説得しようとした。 だが、目に飛び込んできたのは、ソファにぐったりと横たわる義妹と、彼女を囲んで慰める家族の姿だった。

「わざとでしょう」義妹は憎しみを込めてその言葉を私に投げつけ、ぷいと顔をそむけた。

「これ以上、私たちをどうしたいっていうんだ!」父が鬼の形相で詰め寄ってくる。

私は恐怖に後ずさった。「そんなつもりじゃない。言ってることは全部本当よ」

しかし、どれだけ説明しても誰も信じようとはしなかった。彼らは、私が家族を陥れようとしていると決めつけている。子供の頃に受けた不公平な扱いを根に持ち、この機に乗じて跡継ぎを絶やそうとしているのだ、と。

私が説明すればするほど、彼らの怒りは増していく。

「今はお前の顔も見たくない。出ていけ。お前が言うその高温の天災からでも勝手に逃げればいい」

私は家族に寄ってたかって外に押し出され、背後で無情にドアが閉められた。ドアを叩くと、わずかに扉が開き、中から荷物が一つ、無造作に投げ出された。

それでも、私はアパートの敷地から離れなかった。いずれ彼らも私の正しさに気づき、受け入れてくれるはずだと信じていたからだ。

案の定、その日の夜、気温は異常なほどに上昇し、廊下は蒸し風呂のような熱気に満たされた。家族に電話をかけても、誰も出ない。

やがて、履いていた靴の底が熱で溶け始めた。靴を脱ぎ捨てた素足が床に触れた瞬間、火傷するような熱さに思わず飛び上がる。力任せにドアを叩き続けたが、開く気配はなかった。

一晩も経たないうちに、私の意識は混濁し始めた。遠のく意識の中、ドアの向こうから声が聞こえた気がした。

「長年食わせてやったんだ。そろそろ恩返しをしてもらう番だろう。あいつが本当に物分かりの良い子なら、こんな時に戻ってくるはずがない。食い扶持が一人増えるだけだ」

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読み進めると物語が続きます。

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章一覧

全22章

  1. 第1章第1章灼熱のシェルター
  2. 第2章第2章恩知らず
  3. 第3章第3章符水

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