あらすじ
結婚して1年、どんなに努力しても夫は決して彼女に触れようとしなかった。
思い詰めた彼女は自分の身体に問題があるのかと疑い、ひどく羞恥心を伴う検査まで受けることに。
しかし、夫の忘れられない想い人が帰国したことで、吉瀬栞はすべてを悟る。夫はずっとその女性のために貞操を守っていたのだ。
離婚を切り出すと、夫は頑なに同意しないばかりか、権力を持つ自身の叔父に栞を引き合わせた。
その笑みを浮かべた瞳を見た瞬間、栞は呆然とする。
なんと彼は、あの日の親密な検査を担当し、彼女のすべてを見た「男性医師」だったのだ。
「離婚して彼に復讐したいか?」
夜、冷徹で禁欲的なその男は、彼女を壁に押し当てて囁いた。「私が手伝おう」
吉瀬栞は躊躇うことなく、背伸びをして彼に口付けた。
後になって身勝手な夫は跪き、「離婚して初めて気づいた、愛しているのは君だったと」と懺悔する。
しかし、吉瀬栞は冷たく言い放つ。「ごめんなさい、冷淡な男に興味はないの!」
章一覧
全143章
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