あらすじ
あの夜、木村は彼女の腰を強く抱き寄せ、何度も口づけを交わした ——。
7年間愛し合った恋人に捨てられた流川は、泣いてすがることはせず、元恋人の婚約者の叔父に狙いを定めた。
彼女は胸元をくつろげ、細い腰を揺らしながら男の大きな身体にすがりつく。「木村先生、私と結婚してください。人体研究の相手になってあげますから」
男は冷酷に拒絶した。「流川さん、自重してください」
流川は諦めずに何度も誘惑を試みるが、冷静で自制心の強い男が心を動かされることはなかった。
彼女はきっぱりと彼を諦め、別の男へ嫁ぐ道を選ぶ。
結婚式当日。控え室に押し入ってきた男に、彼女は壁へと押し付けられた。「よくも他の男に嫁げるな?」
「木村先生が私と結婚してくれないのに、他の人と結婚するのも駄目なんですか?」
男は目を赤くして怒り、歯を食いしばりながら笑う。 「いいだろう。人体研究がしたいなら、今すぐしてやる!」
あの夜、木村は彼女の腰を強く抱き寄せ、何度も口づけを交わした……。
流川と木村の結婚について、周囲の人間は彼女が玉の輿に乗ったのだと噂した。
だが、木村自身だけは知っていた。この結末に至るまでの道のりは、彼自身が茨を切り拓き、愛のために頭を下げ続けた結果なのだということを。
章一覧
全81章
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