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彼の望まれない番、彼女の禁断の魔法

彼の望まれない番、彼女の禁断の魔法

  • 全10章
  • 3章読めます

あらすじ

五年もの間、私は「頭領の番」だった。けれど夫である大和がその愛情を注いだのは、ただ一人の女だけ。

盛大な会のパーティーで、私たちの脆い見せかけの夫婦関係は崩れ落ちた。巨大なクリスタルのシャンデリアが天井から引きちぎれ、私たち三人の頭上へと落下してきたのだ。

恐怖に凍りつく一瞬、大和は選択をした。

彼は私を乱暴に突き飛ばした。安全な場所へではない。砕け散る破片が降り注ぐ、その真っ只中へ。彼は自らの体を盾にした。けれどそれは、愛人である玲奈だけを守るためのものだった。

医務室で目覚めた私の体はボロボロで、内なる狼との繋がりは一生癒えないほどの傷を負っていた。ようやく彼が見舞いに来た時、その顔に後悔の色はなかった。彼はベッドに横たわる私を見下ろし、究極の裏切りを口にした。神聖な絆を無慈悲に引き裂く、「離縁の儀」を執り行ったのだ。

魂が引き裂かれるほどの苦痛に、私の心臓は止まった。

心電図のモニターが一本の直線を描く中、会の医師が血相を変えて飛び込んできた。彼は命のない私と、大和の冷酷な顔を交互に見て、恐怖に目を見開いた。

「なんてことをしたんですか!」彼は絶叫した。「月女神様にかけて…!彼女は、あなたの跡継ぎを身籠っているんですよ!」

章一覧

全10章

  1. 第1章第1章
  2. 第2章第2章
  3. 第3章第3章

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